
2つの植物から生まれたタンパク質分解酵素
ブロメライン(bromelain)は、パイナップル(Ananas comosus)の茎から抽出されるタンパク質分解酵素(プロテアーゼ、protease)です。一方、パパイン(papain)は、未熟なパパイヤ(Carica papaya)の果実から抽出される酵素です。
どちらもタンパク質をより小さなペプチド単位へ分解するシステインプロテアーゼ(cysteine protease)に分類され、食品・医薬品・サプリメントの3つのカテゴリーで活用されています。
同じタンパク質分解酵素というカテゴリーに属していますが、活性を示すpHや温度などの特性には違いがあります。組み合わせることで、タンパク質分解の幅や炎症・浮腫に関連する領域において、異なる特性を補完的に活用することが考えられます。
2つの酵素は異なる役割を持つ
酵素 | 役割 |
|---|---|
ブロメライン(パイナップル茎) | pH 4.5~9.5の範囲で活性を示し、胃から小腸までの環境で作用します。炎症や浮腫に関連する臨床的な報告が蓄積されています。 |
パパイン(未熟パパイヤ果実) | pH 3.0~10.5の範囲で活性を示し、酸性の胃内環境でも活性を示します。幅広いタンパク質分解活性を持つことが特徴です。 |
ブロメラインは1957年の臨床導入以降、施術後の浮腫に関連するカテゴリーで活用されてきました。また、ドイツや日本の医療分野でも使用されてきた経緯があります。
パパインは食品分野では肉を柔らかくするための酵素として知られています。サプリメント分野では、その幅広いタンパク質分解活性を活かし、他の酵素と組み合わせて使用されることがあります。
含有量と毎日の摂取
摂取量・タイミング | 位置づけ |
|---|---|
ブロメライン:1日500~2,000mg | GDU単位によって酵素活性を区別して評価 |
パパイン:1日100~500mg | サプリメントでの参考量 |
食前30分 | タンパク質分解をサポートする目的 |
食間・空腹時 | 炎症・浮腫に関連する領域での位置づけ |
ブロメラインの酵素活性は、GDU(Gelatin Digesting Units)という単位で測定されることがあります。そのため、製品ではmgによる含有量とGDUによる酵素活性を併記する形が一般的です。
施術後の浮腫に関連する用途では食間の摂取が臨床的に言及される一方、タンパク質の消化をサポートする目的では、食事の約30分前に摂取する方法が考えられます。
どのような人に向いているのか
高タンパク質の食生活を送っている人、特に1日100g以上のタンパク質を摂取する人
施術後の浮腫やあざが気になる人
特にタンパク質の消化など、消化に関する悩みを持つ30~50代
一方で、注意すべき点もあります。
ワルファリンやアスピリンなどの抗凝固薬を服用している場合は、出血に関するリスクが考えられるため、医療専門家と相談したうえで判断することが重要です。
妊娠中・授乳中の場合も、使用前に医療専門家へ相談することが優先されます。
パイナップル、パパイヤ、ラテックスにアレルギーがある場合は、使用を避けることが推奨されます。また、活動性のある胃潰瘍・十二指腸潰瘍がある場合は、医療専門家へ相談する必要があります。
本コンテンツは情報提供を目的として作成されたものであり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。健康に関する判断を行う前に、必ず医療専門家にご相談ください。






